右足が動かなくなった話
結論から言うと治りました。
完全復活とは言い切れないけど、原因は分かり概ね回復の兆しです。
(追記 2023.03現在やっぱ治ってません!)
これは備忘録として、そして同じ現象が起きてる人がいたら参考にしてほしい ということで書き記しておきます。
長いですが大体時系列に話していきます。
2020年2月ライブ中。
突然、バスドラを踏んでいる右足が思い通りに動かなくなってしまいました。
始まりは1曲目のワンフレーズをミスしてから。
ミスった!あちゃ!切り替えてこ!と軽く思いつつも、ただのミスではなく、その瞬間から急に右足だけ変わってしまったような感覚がありました。
その後にやった新曲2曲も、それどころか今まで幾度となく演奏してきた曲たちも、思ったように右足が動かずやりづらくてやりづらくて...もう頭真っ白になりながらなんとか終えました。
当時、1ヵ月もライブの間隔が空くことはなく、その日久々のライブだったために、調子悪かったのかな??ライブの感覚ちょっと忘れちゃったかな??ぐらいに思っていました。(いや、というか調子が悪かっただけじゃ収まらない、今まで感じたことない恐怖だったためにそう思うようにしたのかな。)
その後、練習でスタジオに入った時は全然なんともなく、いや〜この前はしんどかったな〜久々で緊張しちゃったかなアハハ! なんて思いながら次のライブのセットリストを難なく通していました。
ところが次のライブ中でもアレが起きました。
動かない...。。。
そしてスタジオに行くと大丈夫。
ライブ、動かない...。
スタジオ大丈夫。
ライブ動かない。
ライブ当日、直前に個人練習に入り準備万端!
ライブ動かない。
もう焦りまくりました。
なんで??どうして??と頭がぐるぐるになり、これを繰り返していった結果、段々とライブをすることに恐怖を感じていきました。
ジストニアという病気があるらしい。
思った通りに体が動かないという病気らしいです。
最近では身近な人も実は...という報告を見ました。
この時はそれも頭を過ぎりましたが、一旦考えないようにしました。
3月に遠征があり、とあるバンドのツアー帯同をしながらそのバンドのサポートまでする(2ステージを3箇所)ということがあり、恐怖に立ち向かいながら必死に練習をして曲を覚えてライブをしていました。そのバンドも当時大変だったし、少しでも力になれたらと思っていたから、もう、極限状態、パッションだけで乗り切っていました。だけど遠征自体は、それはもう、めちゃくちゃに楽しかった...。2020年の思い出といえば1番これが出てくるかも。
ちょっと話が逸れました。
2020年4月〜6月は知っての通り、しばらくライブをしていない期間でした。右足にとっては幸いだったのか、ちょうど良いお休み期間となりました。
日常生活には支障はなかったので、スタジオも入れず本当の意味でお休み。リセットされて治ってればいいなと思っていました。
7月からライブが徐々に始まりました。
動かない...。。
練習不足なのかな...と思いもちろん個人練習も増やしました。
そのうち段々とスタジオでも動かなくなることも増え、右足どころか精神的にも結構しんどくなり、演奏するときは常に右足を極端に意識せざるを得ないことになりました。
そうして、常にストレスを抱え、ギリギリで保った状態でライブをなんとかこなすことは、いつしか演奏に楽しさを見出せなくなることになっていきました。
見直せることは思いつく限り全てやったつもりでした。
まずは椅子の高さから。座る位置、姿勢、右足を置く角度、ペダルとの距離、スプリングの交換と調整、ビーターの角度と長さ、プレートの角度、演奏用のシューズ交換、バスドラヘッドの貼り具合、他の楽器の位置。
更には体重や、その日の食事とメンタル調整といったことも気にし始めました。
他にも、書き忘れてるぐらい些細なことも見直していたと思います。
どれも試してみてもちょっと良くなったかな??程度で、根本な解決にはなっていない気がしていました。
身体的にも精神的にもどっちも病院で見てもらうか...という考えもありました。
といっても、僕めちゃくちゃ難しいフレーズとかやってるわけじゃないんです。
ドラム始めて誰しも恐らく最初に叩くであろうフレーズ、「ドンタンドドタン」レベルが踏めないんです。ギターロックのAメロとかのリズムですね。
フレーズ自体は簡単だけど良いグルーブを出すには...といった突っ込んだ話は一旦置いといて、長年叩いてきた基本的なレベルのフレーズが、今までと同じ感覚で出来なくなったということに極度の不安を感じていました。
むしろ、今までちゃんと出来なかったことに細かいレベルで気づけたんじゃないのかな?みたいな考えも持ってはいました。
だけど、それとは違う気がした...。
ちなみに今更説明しますが、ドラムの真ん中にあるデカい太鼓をバスドラと言い、それを踏むためにペダルを付け、そのペダルを右足で踏んで音を鳴らすという構造になっています。そのペダルと右足の連動が上手くいってないんです。
いざライブが始まっても、座る位置違ったかな...ビーターの角度浅い気がする...動かなくなるの怖い...お客さんにバレてないかな...ミスったなとか思われてないかな...と邪念ばかり。
もちろんライブが楽しい瞬間もありはしましたが、全神経を右足に注ぎなんとかこなすだけで精一杯のライブには気持ち良さなどはなく、モヤモヤした気持ちが吹っ切れない1年半の地獄のような日々でした。
2021年に入った頃には常に上手く動かず、昨日まで続いていました。
長々話してきましたが、結局昨日何をしたかというと、新しいペダルを買いました。
解決しました。
原因、ペダルの経年劣化らしいです。
え????????????????????
破損ないけど???????????????
どゆこと?????????????????
と思っていたんですが、同じペダルを7年も使っていたので、さすがに新品に比べるとどう考えても性能は落ちているということで、それに気づかず使い続けていた。ということらしいです。
ゴミや埃が隙間に入り込んだりオイル切れや当然錆もあり、思えば最近ずっとキコキコ異音がなっている状態なことに気付きました。
逆に気付けオレ...。
でも見た目全然壊れてないから経年劣化て...なんと。。そんなことがあるのか。。知らなかった。。という感じです。
でも今こうして書いている途中で思いました。スマホと一緒じゃね?ほら、別にどこか壊れたとかじゃないけど段々動きが遅くなってきたなぁみたいな。それじゃね??
そもそものペダル自体の不調を考える発想には至らなかったのでかなりの驚き。スプリングは目に見えて劣化してたから交換したけど、まさか見えないところで劣化していたとは...。
そんでなんでペダル自体を交換する発想になったかというと、僕の不調話を耳にしたOrganic Callのきっつーさんから電話が来て、「実は俺も同じ状態だったんだよ!そんでペダルが経年劣化で○△▫︎...」という連絡を受けました。
まじ?
治るのそれで?
まじ?
え、まじ?
ということですぐに一緒に立ち会ってもらい楽器屋に向かいました。
同じペダルの新品を踏みました。
あれ?
違う?
お?
なんだ?
お?
違うぞ?
吸い付くぞ?
おお??
踏めるぞ?!?!
おおおお?!?!?!
踏めるぞ!!!!!!!!!
明らかに違い、即NEWペダルを購入しました。
購入したのは今までと違うペダルだったんだけど、ちょっと今までの負のオーラを感じるペダルとは距離を置こうと思うし、気になってたペダルが元々あったからそっち買っちゃいました。
比較対象にならんじゃん!とも思ったが、どちらにせよ動けばもうそれで満足なのです。
その後も面白いくらい思い通りに足が動きました。本当に些細なことでこんなにも踏み心地が違うのかと、ドラムをある程度やってきたつもりだったけどそんなことも気づけず反省です...。
この苦しかった期間、気を遣ってくれていたのか、メンバーから厳しい言葉を投げかけられる といったことは全くなく本当に助かりました。
ありがとう。冷や冷やの演奏をしていて本当にご迷惑をおかけしました。。
そしてきっつーさん本当にありがとう。
そう、なんでライブの時だけ動かなかったのかというと、普段のスタジオでペダルを持って行かず、常設のペダルを使っていたからです。
もちろん、マイペダルを持ってくこともあるのでその時はスタジオでも調子が悪いと、そういうことです。ナルホド。。。
これからですが、恐らく前のペダルで変な癖がついてしまってると思うので、それを整えることに集中します。なんせ1年半この状態だったし。叩いた後毎度異常な程右足疲れてるし。
あとはセッティングの見直しをしまくってたせいで本来自分のやってものを忘れてぐちゃぐちゃなのでそれも固定させようと思います。
そんで前のペダルは精神的に落ち着いた頃にメンテナンスしようと思います。てか早くメンテナンスしてればこんな苦しい思いにならずに済んだな...。
ありがとう相棒DW5000...。
ということで日常のメンテナンスは大事です。
楽器は大切に。あとは人に話すことも大事です。メンバー外に話すことも中々なかったので。他人に弱音吐けませんから...。
楽器は乱暴に使ってなくても、いつかは調子悪くなるものなんだぞ〜という戒め。
そんで演奏が楽しくなって良かったです。本当に。
ここに書いたことで、誰かのためになったらそれはとっても嬉しいこと。
そして僕自身、また何か悩みを抱えたらこれを読もうと思います。
長々と苦労話を読んでくださり、ありがとうございました。
では!